地名を学ぶ会・地名は歴史の鏡京都地名研究会



 

         


■続刊『京都の地名検証今年末2006年完成予定。
 四六判 上製 ・ 400頁 2006年12月刊行予定・予価3150円(本体3000円) ISBN4-585-05139-2 

目次

予定項目
穴太・佐伯・保津峡・篠村・アラカルト「源氏物語」地名・土師(川)・小松谷・芋峠・入野・蜂岡・瓜生山・橋本・白川・奥山・瓦町・古天皇・墨染・西京極・大宮土居町・アラカルト辻子・アラカルト突抜・町通「新町通」・長岡・アラカルト風呂屋町・風呂町・虚空蔵谷・田辺・東・普賢寺・河原・ポンポン山・三上山・十三石山・比叡山・公文名・志楽・女布・成生・加佐郡・黒部・渋川・石部・福西・青梨・江文峠・少将井町・松ケ崎・夕顔町・岩倉・アラカルト鉾町・磯・清閑寺・鳥羽・味土野・久次岳・千丈ケ岳・大内峠・鳥取・新井崎・ハナノ木段山・梶山・神泉苑・俊成町・玉津島町・三山木・蛸薬師通・柳馬場通・一条戻橋・三年坂・鳴滝・川上谷川・海士(海部)・花背峠・京見峠・深泥池・日ノ岡峠・老の坂・生州町・西山和気・新町頭・アラカルト山科-史跡地名・栗隈・水主・木津・頼政道・綺田・大亀茶屋・アラカルト河川地名ーカミ由来・室町・小山・天ケ瀬・物集女・島津・納所・鉾立・熊野郡・大黒町・魚棚・因幡堂町・アハの辻・醒ヶ井・清滝・千代の古道・双ケ丘・帷子ノ辻・木幡・西陣・千両ケ辻・上七軒・茶屋・後藤町・お通の森・市原野・渋谷・小野脇・和泉式部町・栗隈・鞍馬・高尾・大原

内容紹介
解説
京都の地名に隠された魅力を探る。
蛸薬師通、古天皇、墨染、西京極、老の坂、生州町、双ケ丘、帷子ノ辻……。
京都の地名にまつわる文化、歴史を読み解く。京都旅行のお供に、日本文化理解に、新たな発見に満ちた地名探求の書。
全一二〇地名を収録。

   http://www.bensey.co.jp/book/1806.html
 引き続き第3集、第4集、第5集を3カ年計画で毎年出版する予定。


「京都地名研究会」会員投稿による出版物
京都の地名 検証―風土・歴史・文化をよむ
                      京都地名研究会 編

定価3150円(本体3000円) 刊行日2005年4月 
ISBN
4-585-05138-4 サイズ・頁数四六判 上製 ・ 440頁
             ■続刊の『続 京都の地名 検証』も来年度出版の予定です。

3回総会・大会【吉田金彦氏講演要旨】から

 この度われわれは総力上げて『京都の地名 検証』の第一弾を刊行した。まさに「敢行」で、会員思い思いの調査研究の最新の成果が盛られている。この本が広く愛用され、もしミスがあれば正して、より質の高い「京都の地名の案内書」になる事が期待される。宜しくご声援給わりたい。

 そういう状況下で、特に密かに考えている京都の目玉が六つあると思う。三つの「京」と、三つの「宮」だ。三つの京とは勿論「平安京」「長岡京」「恭仁京」、これは日本の都城として栄え、あるいは挫折した都である。三つの宮とは「菟道宮」「筒城宮」「弟国宮」で、宇治・京田辺・長岡京にそれぞれ宮処があった。この三都・三宮は他府県にない京都特有の文化遺産だから、もう周知のことだし、大切なことはいうまでもない。しかし、この三都三宮物語も、後になるほど順に関心が逓減しているかに見え、もしそうなら、ちょっと寂しい。

 古くなるほど史実が薄れ、伝承や文学に傾斜するのは、やむを得ない。が、日本史の弱体化を少しでもカバーするのは、地誌や地名学である。

 地名の側から、三つの宮処など、もっと追求してもよいのではないか。歴史地理学や考古学に加勢を得て、地名学が貢献できるとすれば、村・字の名、山・川の名、そういった地名の検証であろう。たとえば、乙訓郡の元になった弟国評、その起源の弟国宮、宮処のあった長岡京「今里」はどんな所か。今里の「今」は何時の今なのか。制度としての今里村ができる前の村名は、何だったか。

 今里の古絵図を見ると、乙訓寺の横に「居村」とあるのは、どう関係するのか。天神池の南が「赤根」であるのは、池尻から綺麗な清水(アカArgha)が出るのに因んだ、とされるのは、公式か伝承か、継体天皇の宮処が、赤根天神社の辺りに求められそうだとすると、公式な赤根のアカ(閼伽)の意味の前に、ベースになる先導地名があったのではないか、とも考えられる。

 私は何でも、その前は?と勘ぐる癖が出てしまう。だが、弟国宮と書かれた、その文字の意味があるように思えてならない。金田・鏡味両先生のご批判、会場の皆さんの意見も伺って、勉強したい。

■書籍詳細

京都の地名 検証―風土・歴史・文化をよむ
京都地名研究会 編
定価 3150円(本体3000円)
刊行日 2005年4月
ISBN 4-585-05138-4
サイズ・頁数 四六判 上製 ・ 440頁

目次 ■はしがき
■京都府・福井県/鯖街道
■右京区/有栖川/嵐山/化野/太秦/嵯峨/佐比川/仙翁寺山/砥取山/双池/紙屋川/瀬見の小川
■上・中・下京区/千本通り
■中・下京区/堀子川
■北区/出雲路/久我/神山/桟敷ケ岳/船岡山/蓮台野
■北区・上京区/今出川
■西京区/小塩山/大江山/峰ケ堂/出灰
■左京区/神楽岡/鹿ケ谷/修学院/蓼倉町/畚下し/八瀬/野村別れ
■下京区/京極/四条/島原/だいうす町
■中京区/錦小路/先斗町通/饅頭屋町/百足屋町/六角
■東山区/粟田口/今熊野/祇園/清水/上人町/鳥辺野/薬師町/八坂/六道の辻
■伏見区/赤池/稲荷/大亀谷/草津/極楽寺町/桃山/淀/両替町/六地蔵
■伏見区・宇治市・久世郡/巨椋池
■伏見区・南区/鳥羽街道
■南区/綾戸
■山科区/栗栖野/四宮/二石山/花山
■京都市西南部/桂川/宇治/名木川/三室戸
■乙訓郡/狐川/山崎
■久世郡/一口
■城陽市/鷺坂
■京田辺市/飯岡/打田/江津/大住/甘南備山/草内の渡し/千鉾山/薪/筒木/天王/ボケ谷・アチラ谷/松井/水取/山本
■相楽郡/穴虫/尾無/鹿背山/相場の峰/椿井/祝園/狛
■綴喜郡/井手/玉水/椿坂
■京都府南部/泉川/山城
■舞鶴市/凡海郷/田辺/舞鶴
■天田郡/夜久野
■船井郡/胡麻
■宮津市/天橋立
■与謝郡/朝妻/温江/加悦/筒川
■京丹後市/磯砂山/丹波
■京丹後市/間人/船木
■京都府北部/由良川
■向日市/鶏冠井
■滋賀県大津市/逢坂の関/追分/途中
■コラム/京の七口/京都三山/「野」の付く地名/山城の「山」歌枕/丹波・丹後の歌枕
■あとがき

内容紹介
・解説
太秦(うずまさ)、今出川(いまでがわ)、畚下ろし(ふごおろし)、粟田口(あわたぐち)、祇園(ぎおん)・・・・・・・・
地名を探り、歴史を知る。京都探訪の楽しみを倍加する知的発見の書!

■その他の会員による出版物

【近刊紹介】

『日本地名学を学ぶ人のために』世界思想社刊

刊行さる

本会代表者はじめ会員も含めて地名学研究者30名による論文集が世界思想社から刊行された。『京都新聞』の書評を採録してみる。

「『地名とは、その由来を探れば土地の歴史や文化的背景にまで行き当たる、いわば文化財』の考えのもと、専門の研究者・学生だけでなく、地名に関心を持つ多くの人に向けた地名研究の入門書『日本地名学を学ぶ人のために』(吉田金彦・糸井通浩編)が、世界思想社から刊行された。

編者の両氏は、一昨年発足した『京都地名研究会』の中心メンバー。最近、自治体の合併により新たな地名が次々誕生しているが、その土地ならではの由緒ある地名が消える一方で、安易な命名が横行する現状に危機感を募らせ、『地名学』の発信力強化を訴えている。そんな編者らの熱い思いが、今回の出版につながった。

前五章。序章の『地名学への誘い』から『地名の成り立ち』『地名学の方法』『地名に関する問題と課題』と続き、最終章で、地名研究の実践でもたらされる発見や地名保存の意義など、『地名学の役割』について縦横に語られる。巻末には、先人や現役の気鋭の研究者が記した基本文献の一覧もあり、地名研究に一歩を踏み出すのに格好の書となっている。2415円。」(『京都新聞』2004115日)


『京都の地名を歩く』京都新聞出版センター刊 吉田金彦著

     地名にかくれた郷土の歴史や往古の風景が見えてくる。ロングセラーの再編新版。

                  

出版年月日  2003年5月16日
版型四六判  ページ数356P  
本体価格1,333円 税込価格1,400円 送料290円
書籍コードISBN4-7638-0516-9


『日本地名学を学ぶ人のために』世界思想社刊
                吉田金彦, 糸井通浩編

出版者 京都 : 世界思想社
出版年 2004.11
大きさ vii, 350p : 挿図, 地図 ; 19cm
著者標目 吉田, 金彦(1923-)||ヨシダ, カネヒコ
糸井, 通浩(1938-)||イトイ, ミチヒロ
巻冊次 ; ISBN:4790710882 ; 価格:

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